10歳から不登校だった僕のブログ

不登校だった僕の復学や患った不安障害等との付き合い20年の記録です

パニック障害の発症と安定した経過

僕がパニック障害を発症したのは17歳です。その後、不安障害やうつ病を併発しながら15年以上が既に経過しました。人生の半分近くは病気とともに過ごしています。

パニック障害の発症

 不登校が続き、情けない気持ち

 小学校4年生の後半から不登校傾向が続き、6年生や中学1年~2年とまったく通うことができなかった学校(小学校は卒業式すら出ていません。母は卒業式の服を用意していたように思いますが、親の想いにも応えることができませんでした)、中学3年生のみ進学のためだけに復学し、その無理のせいか高校進学後は過敏性腸症候群で授業中クラスにいることができず、そのまま短絡的に中退をした当時、兄弟が就職や進学を決め、前進しているのに対して、まったく何もできていない自分に対して、情けない思いを日々感じていました。

 ある時、気分が一瞬ではあるものの、もの凄い勢いで落込む、恐怖心にも似た感覚がでてくることがありました。その時は身体症状はなく、こんな落込みもあるんだな程度で気にすることもなく過ごしていました。

  

 姉の交通事故からの身体症状のはじまり

そんなある日、姉が交通事故に遭い、家族で病院へ向かいました。病院へ行く間も、姉が心配でしたし、妙な気分だったように記憶しています。病院では姉は軽傷で特に後遺症等が残るようなものではなかったのですが、この時に僕は院内で息苦しさを感じ、院内で横になり、その後症状はすぐ治まりましたが、”何かおかしい”感じがすると思うようになりました。

 漠然と”何かおかしい”と感じ続けて

 学校にも行かず、昼夜逆転の生活、”何かおかしい”、”何かおかしい”と思うことが増えていき、ある時、運動不足の解消のため、軽い筋トレをした時、強い息苦しさに襲われ、呼吸ができない、呼吸をしても、しても強い苦しさが続き、居ても立っても居られない状態になりました。

 病院へ行ってもすぐには消えない症状

 正直、記憶が曖昧なところもありますが、この発症以降、強烈なものはないものの、心に強い不安感、息苦しさ、ここから解放されるまでにかなりの時間を要しました。発症後は幼い頃からかかりつけだった病院へ行き、不安が和らぐ薬を飲むこととなりました。それでも不安感と息苦しさ、歩けば浮遊感など強い身体症状が落ち着くことはありませんでした。あとになって薬の副作用等もあったとも思いますが、17歳、親が一緒に居ないことに強烈な不安感があり、お願いだからとパートをお休みしてもらったり、一人で寝ることもできず、親に添い寝で背中をさすってもらったりすることで、なんとか1日、1日を生きることしかできませんでした。

 身体に合う薬が見つかって

 僕はコンスタンという抗不安薬が合い、前述のように誰かがいないとダメっということはなくなりましたが、常に強弱はあるものの不安感が胸のあたりにあるのと、浮遊感(足が地面に沈み込むような感覚)や強い吐き気が出たりと、簡単には症状は治まりませんでした。

   

■発症後にしたこと

 できることを増やしていくこと、「僕はできる、大丈夫」と思えることを増やしていくようにしました。

 ジョギング

 息苦しい感じはあるものの、それに耐えられるようになることを信じて、ジョギングをするようになりました。あえて、同じような状態で息苦しさを感じることで耐性を付けようとしました。少しずつ距離を伸ばし、息苦しくても発作は起きないということを確かめて行きました。

  

 一人で行けるところを増やしていく

 不安から遠くに行くことが億劫になっていましたが、行動範囲を制限してどこにも行けなくなってしまうのは嫌だったので、少しずつ自宅から離れた場所へ、映画館や美容院、歯医者等行く先や移動手段も自転車や電車、バスと徐々に増やし、できた先で”僕にはできる、大丈夫”と確かめていきました。

 アルバイト

 抗不安薬のおかげだったのか、不安感はあるものの、何か行動に移していかないとと行動的になっていた僕は急にバイトをし始めました。近くのイオンの清掃のアルバイトでした。朝早かったものの、朝起きのリズムを作ることができたことが良かったです。けれど、身体症状はまだあり、特に吐き気が強い日が多く、ソルマックを飲んでから職場に向かっていましたし、帰ってきたらヘトヘトで寝る生活でした。続けることができたのは3か月程度でしたが、アルバイトのお金で父親にビールを買って渡したりと自分を認める行動ができたように思います。

  

■その後も付き合う病へ

 パニック障害を題材とした本を読むと多くの人は発症当初に適切な対応ができていれば、完治することもあるとあります。僕の場合は残念ながらそこには当てはまらず、ここから15年以上付き合う病気となり、不安障害やうつ病を併発することもありました。そのことについても徐々に記事にしていきます。