10歳から不登校だった僕のブログ

不登校だった僕の復学や患った不安障害等との付き合い20年の記録です

高校中退と就職 -就職活動-

僕は高校進学後、過敏性腸症候群が現れ、毎日が苦痛でした。激しい雨の日、傘も忘れ、ずぶ濡れになりながら自転車で高校から帰宅したあの日、ピンっと張った糸が切れて、再び学校に行くことができなくなりました。そして、そのまま高校を中退しました。

  

■高校中退のメリット・デメリット

 メリットはあるのか?

 高校を中退することにメリットはないと思います。行くことができるのであればそのまま行く方がその後の就職活動等において余計なものを背負う必要がありません。また、様々なサポートがあるとはいえ、高校卒業という学歴は就職にあたって最低限必要なものであると思います。そのため、もし、まだ中退を悩んでいるのであれば、一旦、心療内科等へ行く、学校側に協力を得られることがないか、具体的な手立てをうってからで遅くないので、最終判断は身体が回復している時が望ましいと考えます。(体調が悪いと盲目的になりやすいです、誰かの助けを得ることも考えてみてください。当時の僕は完全に盲目になっていました)

 ※あくまで一般就職を考えた場合を想定しています。

  デメリットは何か? 

 履歴書には学歴の記載欄があります。高校中退をして、高認資格(僕の頃は大検)を得て、大学へ入学し、卒業をした僕の履歴書の学歴欄は↓のとおりになります。様式によっても記載方法は異なりますが、基本、中学卒業後からのことを記載する必要があるため、高校中退の事実を記載することになります。

 

 いかがでしょうか。目立ちますよね?書類選考でもそうですが、運よく面接へ進める時にも書面上、目立つので、面接官から中退の理由を聞かれますし、説明をする必要があります。多様性が認められる社会であってもまだまだ簡単には理解されません。書類審査だけではじかれたところもおそらく沢山あったと思います。

■面接時に高校中退をどのように説明したか

 「履歴書をみると、とさしさんは高校を辞めているようだけど、何かあったの?」

 「親御さんはそのことに何も言わなかったの?」

 面接の時に聞かれることの多かった質問です。正解はないと思いますが、僕はこの質問があった時には「当時は高校生活に馴染むことができず、短絡的に高校を辞めることを選択しました、そのことは今では後悔していますし、だからこそ、大学に入って色々学び直すんだ!と大検を取得し、進学をして、大学生活では○○に力を入れてきました」と失敗から学び、そして立ち上がるストーリー展開で説明するようにしました。持病である不安障害等についてはクローズで就活をしていたため、一切触れていません。

 親御さんは?という問いに対しては「当時は僕の考えに対しては何も言いませんでした。けれど、心配をたくさんかけましたし、その分、大学生活を楽しんでいる姿を見せることができたので、今は喜んでいます」と説明しています。

 ここまで伝えて、さらに突っ込んだ質問をしてきた会社はありません。話している時は他の学生とは違う体験をしている僕の話に興味を持ってもらっていたように感じていました。それに無事、何社か内定を頂戴することもできましたし、その後転職活動をした時も同じように質問を受け、回答し、内定を頂戴したこともありました。(結局、最終条件が合わず、転職はしていませんが)

■高校中退後、可能なら大学を目指そう!

 中退後、高認を取得し、可能であれば大学入学、卒業を目指しましょう。大学であれば、自分が好きなことを学ぶことができますし、中退歴は付きますが、大卒という称号を得られ、就職先の選択肢が増えます。就職後、働くのも大変ですが、それは別の記事で書きたいと思います。


 

不安障害をクローズした就活

一般枠での就職活動をする時に自身の病をオープンにするべきか、クローズするべきか。

■クローズでの就活

 僕はクローズしての就活を選びました。大学生活では体調も安定し、月1回通院はしていたものの、特に配慮を受ける必要もなかったため、病気のことは伝えていません。

 健康な人と不健康な人、自分が採用担当であればどちらを採用したいでしょうか。色々の心情はあるとは思いますが、身体がガッチリ、ストレス耐性も強そうで将来頑張ってもらえそうな人が良いと思うのではないでしょうか。(身体が細いから絶対に弱いと言うつもりはありません。あくまで印象の話としてご容赦願います)

■履歴書やエントリーシートの健康状態を記載する欄には

 僕は「良好」と記載しました。就職して8年目を迎えた時に大きく体調を崩して休職した時もその時の記載内容を人事から言われることもありませんでしたし、アトピー性皮膚炎等長期にわたって治療が必要な人がこの欄はどのように記載するでしょうか。僕はおそらく良好と記載しているのではないかと考えます。

 障がい者枠を活用した就職する場合には配慮のいること等もあるため、就職先にしっかりと伝える必要があると思いますが、一般枠で就職する時にはあえて伝える必要はないと思います。

 僕の場合は、現在の健康状態以上に大きなハードル(高校中退)を説明する必要があったため、そのことについては別記事で記載したいと思います。

hibalog.hatenadiary.jp

■就活後は人・場所・環境の変化やストレスが高い状態への対処方法を準備しよう

 気分が悪い時は離席をして、トイレに籠るというのでも良いと思いますが、マインフルネスや手を洗う時に”水”を感じるというのもお勧めです。手を洗う時に水を手に溜めて冷たさや、僕は水は剣でも切れない(ストレスからも負けない)、水は勢いを付ければ剣をも折ることができる(強さも秘めている)と本の受け売りではありますが、そのイメージを持ってコロナ禍も相まって手を丁寧に洗うふりをしつつ、水で心を落ち着かせたりしています。

 あくまで一つの方法ですので、色々試してみてください。

 ↓はお勧めの書籍、ビジネス雑誌のプレジデントでも紹介されていたので、気になって手に取ったものです。マインドフルネスはお勧めです。

 

 

■就職後、配慮が必要となった場合

 僕は休職、そして復職をする時に残業等の配慮をいただくようにしていました。就職してから働く期間の方が当然長いですよね、そして、人事部門の人たちも、周囲の先輩も入社してきた後輩には長く共に働きたいと考えています。

 どうしても入社後、体調が優れず、配慮を受ける必要がある場合は、当初記載していた履歴書等のことは触れず、考えず、これからもこの会社で働き続けていくために、働きたいから、今は体調が優れないから配慮を頂戴したいと上司や人事部門と相談すれば履歴書の記載を突っついて強制的に辞めさせるようなことは余程のひどい会社でない限りないのではないでしょうか。

 運動で骨折した人と同じだと考えてよいのでしょう。骨折した人に、動き回るような仕事を振るようなことは控えるのと同じです。配慮が必要になった時に周囲へ理解を求めるというスタンスで良いと思います。

 何を配慮してもえば良いかわからない時は最寄りの障害者就労サポートセンターに相談するのもお勧めします。僕も会社にどのように配慮をもらうべきか考えているときに一人で考えるのが難しかったため、電話で一般的にはどのようにされているのかを伺いました。

 その時に大事だと言われたのは、

 ①具体的に伝える(残業をなし、異動がある場合にはあらかじめ説明がほしい等)

 ②会社側が考えてくれることはない。

 この2点です。電話で聞けば色々教えてくれると思います。一度、相談してみるとよいと思います。

    ↓東京都を例として載せています。ご自身の住まいにあわせ検索してみてください。 

jsite.mhlw.go.jp

 

なぜ学校に行けない ‐理由がない‐

10歳から不登校傾向のあった僕は、なぜ他の子と同じように登校できないのか、学校に行けなかったのかをずっと考えていました。いじめに遭うことも、友達ができないことも特になく、なぜか、僕は行くことができなくなりました。

うつ病や不安障害ではないか

 僕が不登校を小・中と続け、何とか高校進学まではしたものの、進学先に馴染むことができず、高校を中退し、17才頃に患ったのがパニック障害です。その時は兄弟が就職を決め、自立していく中で、自分は何をしているのか、将来がどうな るのか漠然とした不安が重なり、激しい発作を起こしました。

 一人でいることもできず、何もかもが不安、どこにも行けず、さらに自分の将来を悲観したことを覚えています。

 っと色々書きましたが、不登校になった時には気付くことができなかったのですが、元々、うつ病や不安障害に繋がるものが子供の頃から出てきていて、別記事「10円ハゲとマジック」のような症状もあったため、行けなくなったのではないかと今では考えています。この時に早期に医師に診てもらっていれば違う将来だったかもしれません。

 もし、行けない理由がわからない場合には、心の病によるものも考えてみても良いかもしれません。

   

心療内科に行くデメリットはないか

 心療内科に行くデメリットは基本少ないと思いますが、自身の経験から1点だけお伝えします。

 生命保険会社等の「医療保険」に診療を受ける前に加入をご検討されるとよいと思います。残念ながら、うつ病などの心の病の診断を受けた場合、病気の告知によって保険加入が難しいケースがあるため、今後のお子様の別の病気等を気にされるような場合は、診断を受ける前に加入しておいてあげると将来大人になった時にも安心かと思います。仮に症状が続いて成人を迎えたとしても、最低限あると安心できると思いますし、割高で保障の薄いイメージのある引受緩和型の保険商品に妥協して加入することもなくなります。

    

医療保険だけが全てではありませんので、既に診断を受けている場合には、絶対に加入しなければいけないものでありませんし、高額医療保障制度もあります。

 また、今後のブログで自立支援医療精神障害者福祉手帳等のことについても記載できればと思いますので、ご安心ください。

■病気だけが、原因とは決めつけない

 ここまで書いたものの、本当にそれだけが原因だったかは明確には僕自身もわかっていません。ただ、あの時、もう少し早めに治療を受けていればという想いがあるため、今回のことを記載させていただきました。

    

 

#不登校 #理由がない #不安障害 #医療保険

 

10円ハゲにマジックを

10歳で不登校傾向だった僕は、なぜ学校に行けないのかわからない、どうしていけないのか悩んでいました。

 ■ 身体に変化が…10円ハゲ…

    

 今は不安障害等の病気が一因となって、学校へ行くことが億劫になり不登校になったのではと考えています。

 当時はそのような知識もなく、知るすべさえも知らなかったため、「なぜ学校に行けないのか?」と答えが出ないモヤモヤした日々を過ごしていました。

 ある日、久しぶりに学校に行くことができた僕に友人から「とさしくん、頭の後ろ、ハゲてるよ、かわいそう・・・」と言われ、鏡越しに見た僕の頭には10円ハゲができていました。

 10円ハゲと友人からの「かわいそう・・・」という言葉が頭の中で何度もループしたことを覚えています。

 「恥ずかしい、なんとかしたい、どうしたらいいのーーー!!!」となった僕はある方法を思い付きました。

 ■ 10円ハゲにマジック

 10円ハゲの部分に油性マジックで色を付けてごまかすことにしたです。鏡で見ても、一目ではわからない、大丈夫と思い、僕はまた登校することができました。

  

 しかし、、、体育の時間に汗ばむ頭皮、油性マジックは消えない、、そんなことはありません。僕が気にして、10円ハゲの部分を指で触ると黒いインクが薄っすらと付きました。僕は黒い汗を流していたのです。。。

 誰からもそのことを指摘されることはありませんでしたが、記憶に残るエピソードです。  

   

 

 ■キーポイント

  10円ハゲに油性マジックはNGです。

  皮膚科を受診することで10円ハゲは改善できます。

 

この時に心療内科等に伺うことができれば良かったのですが、極端に病院嫌いだった僕は10円ハゲができた根本原因を探ることはしませんでした。今思えば、この後の完全に不登校になった予兆だったのかもしれません。